フロン排出抑制法について

目次

フロン排出抑制法とは?

事業者の皆様は、フロン排出抑制法をご存じですか?

フロン排出抑制法は、全ての業務用エアコンと冷凍・冷蔵機器(第一種特定製品)を使用する管理者に対して、3か月に1回以上の簡易フロン点検と、1年に1回以上または3年に1回以上専門業者の有資格者による法定フロン点検が義務付けられた法律です。

フロン排出抑制法に関するQ&A

Q. 義務の対象となるのは誰?

A. 対象機器の管理者(ユーザー)様が対象です。

対象機器を自己保有・管理している方はもちろん、リースやレンタル製品を管理している方や、ビルや建物オーナーで対象機器を管理している方も該当します。

Q. 対象となる機器は?

A. 業務用エアコン、業務用冷凍・冷蔵機器などが対象です。

主な対象機器は以下です。

業務用エアコン

・パッケージエアコン
・ビル空調用ターボ冷凍機
・スポットエアコン
・オイルチラー
・制御盤用クーラー

業務用冷凍・冷蔵機器

・冷凍/冷蔵ショーケース
・冷凍/冷蔵庫
・自動販売機
・冷水器
・ビールサーバー

Q. 管理者(ユーザー)の場合何をすればいい?

A. 管理者(ユーザー)様には5つの義務があります。

5つの義務は、定期的な点検点検の記録と保管漏えい時の対処漏えい量の報告機器廃棄時のフロンガス回収です。義務を怠った(法律を違反した)場合、懲役や罰金などの罰則があります

定期的な点検の義務

【簡易点検】
すべての業務用エアコン・冷蔵冷凍機器が対象で、3ヶ月に1回以上(最低4回/年)の点検義務。

【定期点検】
一定規模以上の機器が対象で、1年に1回以上または3年に1回以上有資格者による点検義務。

点検の記録と保管の義務


対象機器の点検・修理・フロンガスの充填・回収などの履歴は、設置時から機器1台ごとに記録と保管が必要です。
さらに、対象機器を廃棄した後も、3年経過するまで保管することが義務付けられています。

漏えい時の対処の義務


フロンガスの漏えいが見つかった場合、専門の業者に修理とフロンガスの充塡を依頼する必要があります。
修理を行わずにフロンガスを充填することは原則禁止されています

漏えい量の報告の義務


事業者全体として、フロンガスの漏えいが年間「1,000tCO2」以上あった場合、管理者の情報や漏えい量の内訳などを、事業所管大臣へ報告する必要があります。フロンの量は地球温暖化係数で換算します。

機器廃棄時のフロンガス回収の義務


対象機器を廃棄する場合、フロンガス回収を第一種フロン類充填回収業者へ依頼する必要があります。また、回収依頼書の交付と写しの保存(3年間)、引取証明書の写しの交付と原本の保存(3年間)も必要です。

違反した場合の罰則

定期的な点検・点検の記録と保管・フロンガス回収の義務違反:50万円以下の罰金
フロン回収時の書類交付の義務違反:30万円以下の罰金
漏えい時の対処の義務違反:1年以下の懲役または50万円以下の罰金
漏えい量の報告の義務違反:10万円以下の過料

点検は、専門家にお任せを

フロン排出抑制法への対応をしっかりできるか不安という方は、弊社にお任せください。
株式会社シュウテクノには、経験豊富な有資格者が在籍しておりますので、しっかりと定期点検をいたします。
管理者(ユーザー)様ご自身で点検可能な簡易点検も、お忙しい皆様に代わって丁寧に対応いたします。
定期的な点検は、フロン排出抑制法の義務としてだけでなく、機器トラブルの早期発見や防止にも役立つ重要なフローです。
速めに対策を行いましょう。

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